Newface Interview

ニューフェイスインタビュー

坂 和樹 坂 和樹 坂 和樹

明治大学では“重戦車”の異名をとる強力フォワードにおいて、不動の8番として活躍。
付属校時代からの憧れだった「明治のナンバーエイト」を努力で掴み取り、大学3年で大学日本一を経験。
今後の成長が楽しみな22歳に、これまでの道のり、アークスでの展望を聞きました。

ストイックな生来のアスリート。
明治不動のナンバーエイト。

「仲が良すぎる」仲間と日本一を。

NTTコミュニケーションズに入団を決めた理由から教えてください。

一番の理由は、まだ日本一になっていないという点です。
明治大学で一つ上の先輩が22年ぶりに優勝しましたが、僕が生まれた年(1996年)以来の優勝だったので、僕にとっては初優勝のような感覚でした。NTTコミュニケーションズもまだ1位になれていないからこそ、チームの一員として日本一を達成したいなと思います。
またNTTコミュニケーションズという会社は新型コロナウイルスのような社会状況でもしっかりしていて、その点も魅力でした。施設もとても良いですし、いま住んでいる浦安もきれいな街で、住みやすいです。

実際に入団した感想はいかがですか?

仲が良すぎて、誰がどの代か分からないくらいです。早く馴染めたら良いなと思っています。

明治大学の先輩もいますね。

ひとつ上には剣さん(PR齊藤剣)と将太郎さん(SO松尾将太郎)がいますし、小泉将さん(WTB)は明大中野八王子中学、高校の直属の先輩です。
小泉さんは僕が中学の時にときどきグラウンドに来て頂いていたので、その先輩と一緒にプレーできるのは感慨深いです。

坂 和樹

直感で決めたラグビー部入部。

家族構成を教えてください。

両親と3歳上の兄の4人家族です。 母は学生時代にバスケットボールをしていて、兄は高校までハンドボールをやっていました。

少年時代はどんなスポーツをしていましたか?

サッカーは小学1年生から6年生までやっていました。他には、水泳にも通っていて、1、2か月の頻度でテニスもやっていました。
スポーツには熱中していましたが、ずっとやり続けてサッカー日本代表になりたい、というような気持ちはなかったと思います。

どんな形でラグビーと出会ったのですか?

中学(明大中野八王子中学)でもサッカーをしようと思ったのですが、そこまで気持ちもなく体験入部でピンときませんでした。
入学当時160センチはあったのでラグビー部から勧誘してもらったとき、タッチフットやプレースキックの練習をしました。サッカー経験があったのでボールもうまく蹴れましたし、形も珍しいし「面白いな」と。直感的に入ろうと思いました。

“直感”だったのですね。

直感は大事にしていますし、当たるのかなと思います。些細なことですけど、服選びでもいいなと思ったらすぐ買いますし、迷ったら必要ないのかなと思ったりします。

明大中野八王子中学3年生 春季大会

明大中野八王子中学3年生 春季大会

付属高校時代に抱いた
「明治のナンバーエイト」への憧れ。

高校はそのまま、付属の明大中野八王子高校に進みました。

ラグビー強豪校ではないので、他の高校でやったほうがラグビーの能力は上がるとは思っていました。
ただ明治大学でラグビーがしたかったので、付属高校にいれば明治大学に行ける確率は高くなると思い、自分にベクトルを向けて努力をしようと決め、付属高校に進みました。

付属高校時代から「明治のナンバーエイト」に憧れていたそうですね。

いつの試合か忘れましたが国立競技場で明治大学の試合を観ていて、そのときに明治の8番、という看板ポジションに惹かれました。
知らずにそのポジションをやっていて、さらに付属高校だったので、できるのであれば明治大学で8番を背負い続けたいと思いました。

ナンバーエイトはいつからですか?ポジションの変遷を教えてください。

中学時代は初めスクラムハーフでした。中2、3はサッカー出身でキックに自信があったこともあり、センターやフルバックでした。
高校時代は初めがフランカーで、すぐナンバーエイトに転向し、その後は大学でもずっとナンバーエイトでした。

高校では成績が学年上位だったとか。

一夜漬けのようなものも得意だったので、良い成績だったとは思います。
学年から内部進学で(明大で一番偏差値が高い)政治経済学部に行ける10人前後の中には入っていました。3年間の成績は10段階でいうと8.5くらいです。

高校3年間を振り返ると?

学校生活が楽しかったですね。自然が豊かでけっこう外で遊んだりしていました。中高の友達は掛け替えがないというか、ずっと友達だろうと思います。

坂 和樹

早期引退のアドバンテージを活かした。
明大の8番をめざして筋トレの日々。

主将だった高校3年シーズンは、花園(全国ラグビー大会)都予選で本郷高校に5-40で敗れ、10月に引退が決まりました。

花園に出るような選手とは引退の時期に差があると思っていたので、大学入学までに埋められるのはサイズかなと考えて、ゴールドジム(ボディービルダーも通う人気ジム)にほぼ毎日行きました。
筋トレで体重は7,8キロは増えたと思います。筋トレをして、鏡を見て――それがけっこう楽しくてハマりました。そのおかげで大学同期との差は埋められたのかなと思います。

趣味は筋力トレーニング。
自宅待機中はボディービル動画をチェック。

筋力トレーニングの話題が出ましたが、趣味というと・・・?

筋力トレーニングが趣味です。本当にそれしかないです。いま在宅が多いのですが、栄養やトレーニング方法に関するボディービルの動画を観ています。
トップリーグでは身体の大きい外国人選手が大学より多くなると思います。遺伝子的な理由もあると思いますが、それは言い訳にはなりません。
どうしたら差を縮めていけるかを考える上で、動画で栄養面などの知識を取り入れています。

金キャプテンは食の知識を自身のSNSで「#きんめし」として発信していますが、坂選手もそうした専門知識を今後発信したい?

共有したいというより、ラグビー選手として必要かなと思って勉強をしています。ただの趣味です。いまは自分のために取り組んでいます。

ちなみに、苦手なものは?

ホラー系は苦手です。あと、ジェットコースターはほとんど乗れないです。ジェットコースターが有名な遊園地に誘われたら行かないです(笑)。

坂 和樹

スタメン落ちの挫折。自身を見直すキッカケに。

話は戻りますが、高校時代の筋力トレーニングも奏功した結果、憧れの明治大学で1年生から結果を出しました。

初めて公式戦に出場したのは、1年生の秋だったと思います(2016年9月/青山学院大学戦)。
その試合はナンバーエイトで80分間出場して、パフォーマンスも良かったです。そのシーズンは2トライした試合もあり調子がとても良かったです。

念願だった「明治の8番」を背負って先発出場した感想は?

本当にそのときは誇りを感じました。こんなに早く8番を着られると思っていなかったので。ただ8番を着られたことに満足して、そこにピークをもってきてしまったことは反省です。
1年生から試合に出させてもらい、天狗になってしまいました。2年生の終盤からパフォーマンスが悪くなりリザーブに回され、挫折というか、悩んだ時期がありました。

そこで自分をどう変えたのですか?

ひたむきさが全然足りないと思いました。僕の代わりに先発になった選手が3年生だったので、来年もポジション争いをしなければいけませんでした。
負けたくないと思ったので、自分を見直し、習慣部分から変えました。

どのように変えたのですか?

まず食生活を変えました。ケガをしない身体作りをするために栄養の中身、睡眠も変えました。
また朝6時30分から練習があったのですが、以前は遅くグラウンドに出ていたところを、5時30分に起きてお風呂に入り、ストレッチをして、6時くらいにグラウンドに出るように変えました。

大学2年生 花園での京都産業大学戦

大学2年生 花園での京都産業大学戦

この悔しさをトップリーグでぶつけられたら。

先発に復帰し、大学3年では優勝を経験します。ただ大学4年では早稲田大学に負けて準優勝でした(大学選手権決勝/45-35)。

やはり昨年度の決勝は印象的です。
新国立競技場でラグビーのこけら落とし―、優勝したいと思って臨みましたが、結果的に負けてしまいました。いま振り返っても悔しい試合ですね。

新しいスタジアムで、しかも約6万人の前で試合をした感想は?

意外と全員落ち着いていました。秩父宮ラグビー場の方が観客席が近いので、自分としては緊張します。新国立競技場は陸上トラックもあるので。
決勝では「勝たなきゃ」という想いがあり、最初に焦ってしまったのかなと思います。

決勝1か月前の伝統試合「明早戦」は快勝でした(関東大学対抗戦/36-7)。

同じ相手に2回勝つ難しさを感じます。1年生の時は大学選手権の初戦で負けて、3年連続で決勝に行きましたが、2連覇することの難しさに気付きました。
負けてからしばらくは、何をするにしても身が入らなかったです。それくらいこの試合に懸けていたんだなと思いました。
ただこうした経験は誰でもできるものではありませんし、今後に活きてくることなのだろうと思います。優勝していたら、こういう悔しさはなかったので、この悔しさをトップリーグでぶつけられたらなと思います。

 新国立競技場 大学選手権決勝 対早稲田大学 大学生活最後の校歌斉唱

新国立競技場 大学選手権決勝 対早稲田大学 大学生活最後の校歌斉唱

求められる人材に。姿勢で人をインスパイアしたい。

NTTコミュニケーションズのラグビーはどんな印象でしょうか?

展開力があり、フォワードでもパススキルを要求される点が魅力的です。コンタクトも大事ですが、展開力がある方が観る人も面白いと思います。

その中で、ナンバーエイトとしてどんなプレーをしたいですか?

横の展開力も大事ですが、やはり前に出ないとトライに繋がりません。ナンバーエイトはペネトレーター(突破役)となって前に出て行くことが大事ですし、そこは要求されているのかなと思います。

会社員としても1年目ですが、どんな会社員になりたいですか?

ラグビーもやるので業務時間は短いですが、求められるスキルは変わらないと思います。
時間がないということでもなく、時間外でも自己研鑽はできると思いますし、ラグビーがあるという理由で業務をおろそかにしたくないです。
そうした両立は高校時代から意識していて、ラグビーだけでなく、勉強もしっかりやってきました。

では最後に会社員としての目標と、選手としての目標を教えてください。

会社員としては、任されることが好きなので、求められる人材になりたいです。
選手としては、やってきたことは間違いではないので、このまましっかりやり続けたいです。そういった姿勢は先輩、後輩関係なく人に影響を与えられると思うので、そういった姿勢は見せていきたいです。

今年の意気込みを漢字1文字で表すと…

今年の漢字1文字

坂 和樹(ばん・かずき)

生年月日
1997/09/22
身長/体重
182cm/105kg(インタビュー時)
出身地
東京都八王子市
出身校
明大中野八王子中学-明大中野八王子高校-明治大学
略歴
小学校時代はサッカーに熱中し、中学1年からラグビーへ。高校では主将を務めた。明大では1年生の秋からナンバーエイトで公式戦に出場し、大学3年で大学日本一を経験。
趣味は筋力トレーニング。2人兄弟の次男。
その他
ニックネーム:ばん

坂選手の秘蔵写真はコチラ