2019年11月には7人制韓国代表として、同国初のオリンピック出場に大貢献。
釜山南高校、延世大学ではキャプテンを務めました。
韓国ラグビーの英雄となったライジングスターに現在・過去・未来を伺いました。
※通訳としてチームスタッフ、諸葛彬さんが同席しています。
韓国チームとの合同練習で、アークスのコーチ陣がひと目惚れ。
今季加入した韓国出身のスピードスター!
お住まいは浦安だそうですね。
(日本語で)浦安のマンションです。(シルヴィアン・)マフーザと近いところです。
日本に来て、どれくらいが経ちますか?
(日本語で)7か月です。
日本語で受け答えされていますが、すごく上達していますね!
(日本語で)まだ簡単な単語だけ。来た時は(日本語は)出来ませんでした。
週2回、日本語のレッスンをしています。
浦安の暮らしはいかがですか?
(以下、韓国語で)浦安はとても静かだし、住みやすいところです。たまに駅のスターバックスで、コーヒーを飲みながら映画を観ています。好きな韓国映画は『パーフェクトマン』です。
ご自分をどのような性格だと感じていますか?
静かですね(笑)。
ただ、一人ひとりでいるのも好きですが、みんなと一緒にいるのも好きです。
自分の性格はわからないですね(笑)。
お生まれはどこですか?
韓国の釜山です。海がきれいで、刺身が美味しいところです。
家族構成は?
両親と3歳離れた兄がいます。家族でスポーツをしているのは僕だけです。
父は昔からスポーツは好きでしたが、母と兄はスポーツはしていません。
ラグビーを始めたのはいつですか?
16歳から始めました。それまでは水泳やキックボクシング、サッカーなどをやっていました。
ラグビーを始めたきっかけは?
中学時代は勉強しながら、趣味でサッカーをしていました。その時高校ラグビー部の監督から「1回練習に来て」とスカウトされ、そこから始めました。
中学を卒業して、釜山南高校に行きました。釜山で唯一ラグビー部のある高校です。今は学校自体が変わり、体育高校になっています。
高校の時はセンターで、大学からは、ずっとウイングとフルバックでした。
高校の卒業式(中央が張選手)
韓国の代表歴を教えて下さい。
大学2年生で7人制の韓国代表になりました。
大学時代の一番の思い出は?
大学4年生の高麗大学との定期戦です。
韓国では1番観客の多い試合で、そこでキャプテンとして出場でき、さらに勝つこともできました。
グラウンド以外の思い出というと?
毎週末が1番面白かったです(笑)。
試合のないときは大学の外で仲間とお酒を飲んだりしていました。お酒を飲むとおしゃべりになるかもしれません(笑)。
延世大学校4年生
大学卒業後は韓国軍チームの尚武(サンム)へ。そこからアークスに入団した経緯は?
(延世大、尚武の先輩である)諸葛彬さんがいるので、アークスのことは知っていました。
尚武にいた2018年、アークス浦安パークでアークスと合同練習をしました。そのときチームから「トライアウトを受けてほしい」と言われました。
※諸葛彬さん「前にいた栗原(徹)コーチなど、みんながチャンのプレーを見て『あの選手は誰?』『彼と話したい』と言ってスカウトしました」
左:張容興選手、右:チームスタッフの諸葛彬さん
すぐにアークスでプレーしたいと思いましたか?
すぐトライアウトを受けようと思いました。日本でラグビーをやりたい気持ちが大きかったので、嬉しかったです。家族にも応援してもらいました。トライアウトは2018年11月12日で、ちょうど僕の誕生日でした(笑)。
運命を感じましたか?
そうですね(笑)。
実際にアークスでプレーして如何ですか?
みんなが優しいです。特に困ることはありません。
感謝している選手がたくさんいます。すごく良い環境です。
特に一緒に行動している選手はいますか?
マフーザとか、他の選手ともいつも一緒に集まっています。この前みんなで(スポーツパブの)HUBに行きました。
今年も韓国の7人制代表としてプレーしていますが、今秋に韓国が初のオリンピック出場を決めました!
11月10日に(韓国7人制代表に)に行って、11月23、24日に仁川(韓国)で試合をして、その後すぐ戻ってきました。これまで(韓国の7人制代表は)外国人コーチはいなかったのですが、今回は外国人のコーチを連れてきて、システムが変わりました。これまでとは全然違うプレースタイルです。
7人制韓国代表のプレースタイルはどのように変わったのですか?
昔は個人的なスキルを重視していて、複雑ではありませんでした。ただ今回は攻撃パターンを共有して、個人の役割を決めるようになりました。
決勝トーナメントの準決勝、決勝は、どちらも大逆転勝利だったそうですね。
9チームが参加して1日目は3プールに分かれて各総当たりで戦い、2日目はトーナメントでした。
2日間で5試合したのですが、最後の2試合は延長戦になって、終了1、2分前に逆転をしました。どちらもキックオフからマイボールになり、そこからシステム通りに外まで運んでトライができました。
どちらもチャン選手が決勝トライ。特に決勝戦では、韓国ラグビー初のオリンピック出場を決める劇的トライでした。
まだ夢みたいです。決勝戦での逆転トライでは、トライを取る前から選手やスタッフが走ってきていました(笑)。
トライをした後、みんなが上に乗ってきて一番下になり本当に死ぬかと思いました(笑)
※諸葛彬さん「いま韓国では、チャンがトライしたシーンをテレビで何度も放送しています。彼は韓国のスターですよ」
では最後に、ファンの皆さまへメッセージをお願いします。
トップリーグでメンバーに選ばれることが1番の目標です。良い試合をファンの皆さんに見せたいと思います。
많은 성원 잘 부탁드립니다。
(マヌン ソンウォン チャル プタックトゥリムニダ。たくさんの声援をよろしくお願いします。)
張 容興