CloseUp Interview

クローズアップインタビュー

アスリート社員として、父として。公私に充実した2018年。

中島進護

2018年度のアークスで活躍した一人は、ロックの中島進護選手で間違いないでしょう。

東福岡高-福岡工業大出身の26歳。187cm107㎏のサイズを誇る入団4年目のリアルロックは、首のケガもあり、2017年度はリーグ不出場でした。

しかし手術を乗り越え、2018年度は総合順位に関わるリーグ戦全7試合、そしてトーナメント3試合のすべてに先発。

ケガから見事に復活し、公式戦の自己最多出場数を更新。チームにも大きく貢献しました。

また2018年2月には第1子が誕生。さらにはアスリート社員として積極的に『未来プロジェクト』に関わるなど、ピッチ外でも精力的に活動。

まさに公私に充実した2018年を送った中島選手。

今季の試合、アスリート社員としての活動、そしてプライベートまで多岐にわたりお話を伺いました。(取材は2019年1月22日)

手術明けのシーズンで11試合に先発。
主軸として飛躍した2018年度シーズン。

2018年度シーズンを終えて、率直な感想を教えてください。

チーム史上最高位タイの5位で終わることができると分かったときに、選手全員が「5位を目指そう」ということにフォーカスできました。それを達成できたことが良かったですね。

今シーズンは開幕戦で神戸製鋼に7点差(27-34)、次のサントリー戦に2点差(18-20)でした。

あそこで勝ち切れなかったところがチームの現状だと思います。そこで勝てるチームになれば成長したと感じると思います。

第6節 トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦での中島選手

今シーズンはスクラムが大きな武器になりましたが、ロックの中島選手の見せ場でもあるラインアウトはどうしたか?

良かったと思います。(ロス)アイザック中心に相手のことをよく分析しました。あとはスローイングとリフター、ジャンパーの精度だと思います。相手とのずらし方などは完璧です。

今シーズンは首の手術からの復帰戦でもありましたが、そもそも首を痛めたのはいつだったのですか?

タイミングは忘れましたが、タックルにいっても痺れがあり、力が入らないのでウエイトトレーニングもできませんでした。神経が圧迫されていたようです。そこで約1年前の2月に手術をしました。

試合に出場できなかった期間はどのくらいですか?

試合には出られる状態ではあったのですが、いつ痺れてもおかしくないので、ビクビクしながらやっていました。手術前(2017年)にトップリーグシーズンでビリッとなってからは、ずっとリハビリをしていました。

そして今シーズンは見事に復活を遂げました。

シーズンを通して身体がもったということは良かったかなと思います。

シーズンを戦いながら業者と打ち合わせ。
アスリート社員の多忙な日々。

アークスは主体的にアスリート社員の価値を創造していく『未来プロジェクト』を進めていますが、中島選手はそこに積極的に関わっているそうですね。

社会人として出来ることは少しずつ勉強したいなと思っているときに『フューチャーセッション』が始まりました。挙手制で「アスリート社員の価値を上げていく活動をやりたい人」と言われ、挙手をしました。

2つの「V」※1を追求するというところで、やはり自から動いていかないと自分の価値も上がりません。現在はフューチャーセッションを通して学んだことを吸収して職場や地域(浦安)にどうつなげていくか――その部分を底上げしている段階です。

部署の仕事でも心掛けていますが、ラグビー部でも「人があまりしないことを率先してやれば何かにつながるのでは」と思いながらやっています。

※1:2つの「V」:ラグビー選手として試合に勝利する「“V”ictory」。
組織・職場・地域(浦安)に貢献する価値を持つ「“V”alue UP」。

未来プロジェクト。向かって左から3番目が中島選手。

「人が敬遠する仕事を率先してやる」というのは、まさに地道に働くフォワードのような姿勢ですね。

チームパーティーの企画であったり、今回のファン感謝祭も企画から手配まで全部やっています。
業者へ電話をして見積もりをもらったり、当日の司会進行の練習をしたり、普段の業務や選手生活ではやらないであろうことをやっているのでそこから得るものもあり、勉強になっています。

シーズン後のファン感謝祭を企画したのですか?

西橋(勇人/SH)、上田(竜太郎/PR)と3人でマネジメントチームに企画書を持って行き、オーケーをもらいました。

選手が発案した企画だったのですね!

選手主体で動いています。いろいろな意見をまとめたり、決めることが多すぎて回らないくらいです。引退式や送別会については一人でオーガナイズをやっています。

ファン感謝祭をやろうと思ったキッカケは?

自分が入る前には感謝祭がありましたし、ファンの方へ日頃の感謝を伝えないといけない――3人でそう話していて、せっかくならみんなでワイワイやりたいねと。

主力としてシーズンを過ごしながら企画を進める……。相当大変だったのでは?

そうですね。浦安の近くの業者さんに見積書をもらって、ステージを設営してくれるお金を比べたり、送別会のホテルに電話して値段交渉をしたり…やる事が多くても毎週末にある試合準備は当然やらなくていけなくて・・・限られた時間を使いながらこっちのことも「大丈夫かな」と思いながらやっていました(笑)

まさにアスリート社員という仕事ぶりですね。

それを普通の業務で少しでも活かせたらと思っています。

福岡帰省がなによりの楽しみ。
第1子誕生で「家族ファーストになりました」

昨年にお子さんが生まれたそうですね!

去年の2月12日に生まれました。男の子です。
首の手術したあとに生まれたので、固定をしたまま抱っこしていました。

奥様とはどこで知り合わったのですか?

友達に今の奥さんを紹介してもらい、付き合いました。

父親になり変わった部分はありますか?

変わりましたね。家族がいるということで、自分に責任をもたないといけないので、なにをするにもまず「家族ファースト」です。

毎週飲みに行っていたんですが、今はほとんど飲みに行かなくなりました(笑)。
「行ってきてもいいよ」と言われるんですけど、子供もいますし、そこはやっぱり家族ファーストです。

お子さんにやらせたいスポーツはありますか?

格闘技ですかね。僕もキックボクシングをやっていたので。

あと、妻のお兄さんがキックボクシングをやっていて、NKBというフェザー級で日本チャンピオンになった人なんです。村田裕俊さんというんですけど。

奥様のお兄さんが格闘家!

妻は格闘技に興味はないんですが。「ケガしないで帰ってきて」という感じで。

お兄さんとはアスリートとして話が合うと思います。自分もリハビリ中にジムへ行かせてもらって、ミット打ちをさせてもらったりしていました。

家族で出掛けて楽しかった場所というと?

福岡への帰省ですね。妻の両親は東京にいるので会う頻度が高いんですけど、自分の両親は福岡です。小旅行的な感じですね。

ちなみにご兄弟は?

妹と弟がいます。初孫なので、もうすごいですね。「かわいいかわいい」と言っています。

やはり故郷は良いものですか。

福岡は落ち着きます。本当に良いところです。何を食べても美味しい。どの店に入ってもハズレがないですよ。

「このまま右肩上がりでいきたい」

2度目のチーム歴代最高の5位で終わった2018年度ですが、アークスの今後についてはいかがですか?

過去最高タイの5位になったことで、来シーズンも期待されると思いますが、強いチームはここをキープできると思います。

サントリーなどは誰が出ても順位をキープできて、試合の点数もあまり変わりません。それが強いチームだと思っています。
誰が出ても「勝てる相手には絶対に負けない」であったり、それが当たり前になっていかないと強くなっていかないのかなと思います。

来年どう変わるかは分かりませんが、今チームは上がっていると思います。このまま右肩上がりでいきたいですね。

第2節 サントリーサンゴリアス戦での中島選手

最後にご自身の今後の目標を教えてください!

レギュラー争いも激しいですし、ロックでは年齢も上になります。とにかく試合に出続けたいですね。

ちなみに父親としての目標を挙げるとすると?

父親としての目標……難しいですね(笑)。ケガをせずに、家族に心配かけないことですかね。

今日はありがとうございました!

ありがとうございました。