CloseUp Interview

クローズアップインタビュー

ロック/フランカー/ナンバーエイト

ヴィリー・ブリッツWillem Britz

トレードマークの金髪を振り乱してハードワークする姿が印象的なヴィリー・ブリッツ選手は、南アフリカの港湾都市・ケープタウン出身の29歳。身長193センチ、体重110キロ。
世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」の南アフリカチーム(ライオンズ、チーターズ)でプレーし、その髪型とプレースタイルから「ライオンキング」の愛称で呼ばれることも。2017年は2年目を迎えた日本チーム・サンウルブズにも参加。熱いプレーで多くのラグビーファンの心を掴みました。
2017年度はNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)で3年目を迎え、今シーズンは栄えある世界選抜の一員として日本代表とも対戦、トップリーグでは第10節終了時で7試合に出場するなど、ますますチームに欠かせない存在となっています。2018年には日本代表資格を取得する見込みで、本人も日本代表への意欲は旺盛です。
トップリーグが中断していたウィンドウマンス(代表活動期間)の11月、千葉県内で行われた合宿の合間を縫ってお話を伺いました。

2017年度の前半節を振り返って

今シーズンのトップリーグ前半戦(第9節まで)を振り返ってください。

良いスタートを切れたと思います。ただ開幕戦のリコー戦など、勝っておかなければいけない試合をひとつ、ふたつ落としてしまいました。
それで自分たちにプレッシャーのかかる状況に追い込まれましたが、以降は頑張って勢いを取り戻すことができたと思います。

昨年のチームと比べて成長したところは?

去年も良いチームで調子は良かったのですが、去年も今年も意思統一して全員が「Same page(同じページ)」を見て同じことやる、という部分で苦しんでいるのかなと思います。
今シーズンは良くやっているのですが、最後のところで詰めが甘いというか、仕留め切れていない、という部分があるという印象です。

サンウルブズで活躍しましたが、疲れはありますか?

特に影響していることはありません。トップリーグやチーターズ(南アフリカ)をかけもった時もありましたし、問題ありません!

今年10月には栄えある世界選抜に選ばれましたね!

今までで一番といっていいほどのアメイジングな経験ができました。

まず世界選抜としてプレーできたことが名誉なことですし、同時に日本代表という、いつか自分もそこでプレーしたいというチームと対戦できたことも名誉なことでした。
世界選抜として良い試合ができましたし(47-27で日本代表に勝利)、あと自分が今後(日本代表の)セレクションの対象になるとしたら、日本代表のコーチにも見てもらえたかなと思います。

世界選抜戦の試合後、現地観戦していた石橋選手らアークスのメンバーと街でたまたま会ったそうですね?

この3シーズンでみんなとは良い仲間になっていますし、試合を観にきてくれたので、そのまま「飲みにいこうか」という感じで一緒に食事をしました。楽しくやりました!

日本代表入りも視野に

日本代表に選ばれることが今後の目標のひとつでしょうか?

そうです。

2018年に「3年以上継続して居住」するというラグビーの国代表資格取得の条件を満たす見込みです。今後は日本国籍の取得も視野に入れているのですか?

最終的には日本国籍も取れたらいいのかなとは思います。しかしまずは日本代表でプレーすることを目標にしたいです。

日本代表ジャージーを着る自分を想像しますか?

たぶん似合うと思いますよ。縞模様が似合うと思っているので(笑)。

愛する南アフリカと日本。
そしてさらなる戦いへ

自然豊かな観光地・ケープタウン(南アフリカ)出身です。故郷が恋しくなる時は?

恋しく思います。家族と多くの友だちがいます。向こうの自然、動物――そういったものに包まれている感じが恋しくなりますね。

いまあらためて思う日本の良いところは?

すべてです(笑)。南アフリカからやってきて思うことは、日本の人は親切ですし、何事も時間通りに動きますし、そして安全です。そういう部分がしっかりしているなという印象です。

残りの2017年度シーズンへ向けての意気込みをお願いします。

(ウィンドウマンスが明けた第10節の)神戸製鋼との試合が重要だということは分かっていますし、そのために努力をして準備をしています。本当に良い試合ができたらと思います(結果は23-23の同点)。
これからもサポーターの皆さんには足を運んで頂いて、応援して頂いて力をもらいたいです。重要な試合が続くのでしっかり勝っていきたいと思います。

日本にはブリッツ選手のファンがたくさんいるのですが、そのことは実感されていますか? ブリッツ選手のファンへ向けてもひと言お願い致します。

特にそれは気付かなかったです(笑)。日本で過ごしているのでSNSのフォロワーは増えていますね。

前半戦のサポート、応援ありがとうございました。後半戦は自分のできる限りのことを見せるためにベストを尽くすので、後半戦もぜひ応援に足を運んでください。よろしくお願いします。

サンウルブズでの活躍で日本中にファンが増えたブリッツ選手は、時に笑顔を交えながらリラックスムードでインタビューに応えてくれました。

インタビュー後に行われた2017年度トップリーグ中断明けの第10節、神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦は28-28のドロー。勝利こそなりませんでしたが、昨季TOP4の一角である神戸製鋼を相手に2011年度以来6年ぶりとなる引き分け以上の結果を残し、チームの着実な成長を実感させてくれました。

ピッチで見せる姿とは異なる、気さくな人柄も魅力のブリッツ選手。今後は日本代表入りも期待される「アークスのブリッツ」の益々の活躍に期待しましょう!