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働く!アークス戦士!~企業で活躍するラガーマンの姿~ 働く!アークス戦士!~企業で活躍するラガーマンの姿~

  • アスリート社員の日常
  • 社内での姿

「入社8年目社員」といえば、がむしゃらに仕事を覚える時期を終え、
中堅社員として輝きを放つ頃。

社会人としての経験を広げ、様々な気づきから得た知恵・知識を蓄積した「ベテランアスリート社員」は
どのような業務に携わり責任を担っているのか―

NTTコミュニケーションズ株式会社の社員として、与えられた業務だけではなく、8年間で創り上げた人間関係や経験値を活かし、自ら仕事を創り出しチャレンジしていく姿を追います。

今回取材をお願いしたのは、2013年にシャイニングアークスへ入部した西橋勇人選手。
NTTコミュニケーションズ ビジネスソリューション本部 第一ビジネスソリューション部 ビジネスデザイン部門に所属(2020年6月24日時点)。当部門では、お客さまの事業、業界、社会のニーズに合わせた最適な業界別ソリューションの提供等を行っています。

西橋選手は幼稚園からラガーマン。強豪の桐蔭学園では主将を務め、早稲田大学で活躍。
相手の意表を突く強気なプレーが持ち味で、小柄だがタックルの成功率も高く気迫溢れるプレーヤー。

そして西橋選手といえば・・・チームNo.1ムードメーカー!!
グラウンド内外、どこにいても人一倍声を出し、どんな時でも明るくチームの結束力を高めてくれます。
西橋選手のその圧倒的存在感はビジネスや職場でどのように発揮されているのでしょうか!?

入社当初から現在を振り返り、業務を通して得たもの

現在のお仕事内容を具体的に教えてください。(取材日:2020年6月24日)

ベースとして実施している業務は、社員の勤務管理業務と備品管理業務です。備品に関しては、様々な問い合わせが部署各所から寄せられますが、それに回答していくものです。

また、定期的に発生している業務としては、所属部署で四半期毎の表彰と年間での本部長表彰というのがあり、
それらのエントリー案件取纏めや表彰式の会場設営・司会を全て自分が中心となり運営しています。

その他、「社員の健康意識改善」にも取り組んでいます。内容としては、主に健康系のセミナー企画・運営です。昼休み時間に保健師さんや自分が食事や睡眠をテーマに話をし、部署のみなさんの健康意識向上を図る活動をしています。

自分がアスリートだからこそこの業務に抜擢してもらったと思っていますし、その期待に応えるべく取り組んでいます。

入社してから1番印象に残っているお仕事は?

部長表彰の司会ですね。
入社してからずっと表彰の取纏め業務の部分はやっていたのですが、3,4年目の時に、上長が変わったタイミングで「司会をやってみて」と任されました。

チームイベントで司会進行はやったことはありましたが、こういったオフィシャルな表彰式とかは初めてで、最初はマイクを持つ手が震えていましたね(笑)。お客様名を間違えてはいけないし、硬い感じで、笑いを取りに行ける雰囲気でもなかったので。
それ以来、僕が司会をやったことによって徐々にその硬さが崩れていったんですけどね(笑)。

この時、司会を任されたことによって、それまでいかにこの表彰に関する取纏め業務を「作業」としてやっていたか、ということに気づきました。
与えられた作業だけをやり、この表彰に関する全体を理解し把握するところまでは至っていませんでした。

ちょうどそのころ、チームで「未来プロジェクト」がはじまり、企業の社員として、また、アスリートとしてどんな未来を描いていくかを考える機会がありました。
あと、メンタルトレーニングの一環として小沼キャリアディレクターからラグビーと会社の将来像を聞かれて、ラグビーの将来像はポンポン出てくるのに、仕事の事は全然出てこない・・・。
そこで改めて、仕事について「このままでは駄目だな」と思いました。

気付きを得て、どう変わりましたか?

仕事に対しての意識が変わりました。まず、点としての作業だけじゃなく、全体を把握して何が大事なのかを考えるようになりました。
また、全体を理解した上で、最適な方法や最良なアウトプットを自分自身で考え、指示に対して自分の考えや意見を提案として出し、採用されることも多くなりました。

ベテランアスリート社員の新たな挑戦

仕事に対するやりがいがいはどんな時に感じますか?

次第に任される案件が増えてきて、そのこと自体がとても嬉しいですし、自分の成長も感じています。
また、部署の人達からの「ありがとう」という言葉があった時は、どんな小さなことでも、この仕事をしてよかったな、と実感する瞬間です。それがやりがいですね。

競技と仕事を両立させるための工夫などありますか?

先ず、両立できているのは周囲の理解があるからだと考えています。合宿などで不在になる時、終わらない業務があっても「あとはやっておくから、頑張って」と言ってくれる職場環境は本当にありがたいです。

僕たちアスリート社員は勤務時間が限られているので、与えられた仕事を計画的に手際よくこなしていくことは基本だと思っているので、自分としては、まず計画を立てることが一番の工夫ポイントです。

また、業務へのモチベーションの維持が大切。その点では、
憧れの先輩を見つけて、「自分もこうなりたい」と思うことをモチベーションの維持と向上に繋げてきました。

入社してすぐに表彰案件の取纏めをしていた時、表彰者一覧にシャイニングアークスOBの河津周平さんを見付け、失礼ながら驚きました。OBが営業案件で表彰されていることに「凄い」って素直に感じ、いつか自分も受賞したいと強く思い、その時から勝手に河津さんのことを目標にしてきました。

他にも、一緒に練習している身近な先輩達にも見習いたいところは沢山あります。練習終了後、誰よりも早く職場に向かう鶴田諒さんや、次の日練習があっても社内イベントにできるだけ参加し、職場の人との繋がりを作ることを大切にしていたOBの溝口裕哉さん。

いろいろな先輩達が何気なくやっていたことを参考にして、自分なりの「なりたいアスリート社員像」を作りそこに向かって行く。
いつか表彰一覧に“西橋勇人”の名前を見付け、後輩に「こんなOBがいるんだー凄いな」と思ってもらえるようになりたいです。

ラグビーでの学びが業務にも活かされる―

アスリート社員としての強みを発揮できると感じることはありますか?

健康経営やラグビーを通したコミュニケーション施策などで価値を発揮するのはもちろんですが、ラグビー部員同士の繋がりも実は業務上での大きな強みだと感じています。

大企業にありがちかと思いますが、部署間の交流があまりない中、自分たちアスリート社員はいろいろな組織に属しているため、部署を越えた「窓口」になれると思います。
部署をまたいだ社内人脈が、チームメイトという繋がりですでに構築されている、ということです。

違う部署や拠点に関する仕事が発生した時、誰に連絡・相談したらいいのかわからない、といったことがありました。どこから手をつけようか、と思っていた時に、ちょうどその部署に所属している選手を思い出し、連絡をとったところ、すぐに関連する担当者に繋いでくれたので、ものすごく早く処理することが出来ました。
まさに、パスをつないで解決!です。

各組織に選手が所属していることをもっと前面に出し、選手自身が窓口になれることをアピールできると、他の社員の業務効率化や広がりに繋がっていくので、この部分もアスリート社員の価値として出すことができればと思います。

西橋さんはSH(スクラムハーフ)としてパスを回すために常に周りを見て状況判断する部分や多様性なメンバーの中で実力を発揮するなど、ラグビーのチームビルディングが仕事でも活かされ、発揮できていると思うことはありますか?

それはありますね。
自分でわからない部分はすぐに詳しい人を探してパスを出すという部分は、確かにラグビーでも同じだと思います。
密集に自分が突っ込むよりも体の大きい選手に突っ込んでもらう等、誰に聞くのが良いか状況判断する部分は、ラグビーで学んだ部分が活かされています。

あとは、臨機応変な対応能力もかなり上がっています。
チームで行う歓迎会や送別会で司会をすることがあるのですが、友井川コーチに「あれやって」とやったこともない芸を突然振られることがあるんですよ・・・。
それに対応していたせいか知らないうちに突発的に依頼されたことにも対応できるようになりました(笑)。

2年後の目標を教えてください

7月からプラットフォームサービス本部へ異動します。
そこでは人事育成担当になるので、良い人材を自分の部署に入れること、社員を成長させることが目標です。
あそこから来た社員は優秀だなって思わせるようにしたいです。

今、シャイニングアークスのチーム内で次期リーダー候補が集まるジュニアリーダーグループの統括をやっています。
自分が統括担当となってからは、毎日ミーティングをするところからはじめました。最初はあまり発言がありませんでしたが、テーマを設定したり、各自の考えを聞き出したりするうちに、かなり意見を言い合えるようになりました。この活動を通じてメンバーが成長することを実感できるようになった頃、定常的に試合出場する選手も出てきました。
直接的なトレーニングとかではないですが、リーダーの素質を伸ばすことが出来、グラウンド内でのパフォーマンスに繋がってきたと思います。

7月からの新部署での仕事は、このチームでやってきた“次期リーダーを育てる”ということが実際の職場で試せるチャンスだと考えています。一生懸命頑張って2年後に素晴らしい人材を創り上げるイメージを持って取り組みたいと思います。

社内での西橋選手について、上長の藤巻隆さん(2009年チームコーディネーター経験者)と、憧れの存在、OB河津周平さんにお話を伺いました!

ビジネスソリューション本部 第一ビジネスソリューション部
河津周平さん

BS本部 第一BS部/ビジネスデザイン部門/第四グループ
藤巻 隆 主査

職場での西橋選手について、普段の様子など教えてください。

河津周平さん(以下河津さん):「声が大きくて元気が良い」です。
藤巻隆さん(以下藤巻さん):チームでもそうだと思いますが、とにかく明るいですね。職場のムードメーカーです。
河津さん:行事毎に積極的に前に出て盛り上げてくれています。アスリート社員は、社内の盛り上げ役も役割の一つだと思うので、いい意味で目立っています(笑)。
藤巻さん: 部署のキックオフイベントでもその芸人魂をいかんなく発揮いただいてます(笑)。

西橋選手のアスリート社員としての強みを感じたことは?

河津さん:何事も臆することなくチャレンジするメンタルの強さを感じます。
その姿勢は周りの人をポジティブにするし、エナジーをもらいます。
藤巻さん:健康管理センタと連携した施策で食事や睡眠をテーマとして昼休みに保健師さんと一緒に講習会を開いてもらいました。やはり、一般社員の厚生担当とアスリートを比べると、アスリートの話の方が説得力が違いますよね。これは、彼ならではの強みだなと思います。

業務で印象に残っているエピソードはありますか?

藤巻さん:シーズン中に事業部厚生業務の年間重要イベントである「事業部ストレスチェック」を実施したのですが、その結果分析レポートをまとめて、組織長へ説明してもらいました。
資料はとても分かりやすく、組織長からも高評価をもらいました。
シーズン中のすごく限られた時間の中で、大きな成果を出してくれたことが印象に残っています。

業務外で西橋選手との思いでエピソードはありますか?

河津さん:キックオフイベント等でステージに立つ彼の姿が一番印象に残っています。
少ない登場時間でもインパクトを残しているのはさすがです。周囲に自分の人となりを覚えてもらえる機会でもあるし、それが普段の業務にも良い影響があると感じています。
(シーズン中や合宿等で社内行事に参加できなくても必ずビデオ出演してくれます)

これからさらに期待していること

藤巻さん:まずプレーヤーとしてライバルに勝って、公式戦に出る姿を応援したいです。
ベテラン選手として求められる役割もあるかと思いますが、プレーヤーとして完全燃焼して欲しいです。
今回異動になり、約2年数か月一緒だったので離れるのは残念ですが、プラットフォームサービス本部という新しい部署で新たなチャレンジが待っていると思いますので、頑張って欲しいです。

河津さん:これから、withコロナがまだ続くので、リモートワーク中心の働き方になっていきますが、新たな手法で新たな組織の盛り上げ方を考え、実施していく。彼の良いところをさらに伸ばして行くことを期待しています。

ベテランアスリート社員として時に真面目に、時に冗談を交えながら8年間の経験をたっぷりと語ってくれた西橋選手。

職場でも元気で明るいキャラクターを活かし、その場の雰囲気を好転させるポジティブな印象で司会や講習会などの業務をこなし、圧倒的な存在感を発揮していました。

ラグビーで培ったチームビルディング、スクラムハーフというポジションで得たスキルを職場でも同様に発揮できるのは、西橋選手の持っているポテンシャルだけではなく、常に謙虚な姿勢でいることと、臨機応変にその環境の雰囲気を判断しているからムードメーカーとして愛される存在でいられるのだと思います。

これからもアスリート社員である選手たちは、競技活動を理解してくれる職場の人との繋がりや、応援(支援)の大切さを忘れず、自身の強みを会社にしっかりとアピールしvalue upを目指していきます。