シャイニングアークスの選手たちにはいくつもの顔がある。
グラウンドで熱戦を見せるアスリート
そしてもう一つの顔は「会社員」。
NTTコミュニケーションズ株式会社の社員という一面。
選手たちはそれぞれの所属部署に配属され業務を行っていますが、
「選手って出社するの?」「どんな仕事をしているの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
『働く!アークス戦士!~企業で活躍するラガーマンの姿~』では、
選手たちの会社員としての姿や仕事内容、職場での様子に密着。
「アスリート社員」としてどのような業務に就き社内の方とどのような関係性を築いているのか―
ラグビーと業務の両立を図りながら、会社にもチームにも良い成果と実績を残すために奮闘する姿を追います。
今回取材をお願いしたのは、2018年にシャイニングアークスへ入部した斉田選手が所属するエヌ・ティ・ティ・コム チェオ株式会社、ビジネス開発営業部。
2002年の会社設立当初より早期にテレワーク(在宅業務)の運用に取り組んできた、パイオニアです。
IT機器の運用管理機器を導入から保守管理、廃棄までワンストップで統合管理しPC・スマートフォンをはじめ、幅広い機器に対応しています。
また、国や自治体が行う地域雇用創出、ひとり親家庭などの就業支援、教育支援などをトータルでサポートを行っています。
斉田選手は、小学5年生から楕円人生をスタートさせ、ジュニア・ジャパン、U20日本代表を経験し法政大学を卒業後シャイニングアークスへ入部。
グラウンドでは190cmの身長を活かし仲間のために身体を張り、激しいタックルを武器とする献身性溢れるザ・ラガーマン。
しかし、自ら「闘志むき出しのタイプではない」と話し、カメラを向けると下を向くシャイな一面も。
そんな斉田選手は職場でどのような役割を担い、表情を見せてくれるのでしょうか!?
職場での斉田選手について教えてください。
一言で表すと「非常に真面目な好青年」です。
普段人が手を抜きがちな細かな作業においても一切手を抜かず丁寧にこなしてくれます。少しシャイなところもありますが、優しく穏やかな人柄なこともあり、周りの同僚や先輩社員の人気者です。
心に残っている斉田選手とのエピソードはありますか?
Com主催の「DX事例共有会」でコムチェオが推進しているDX事例を斉田くんに発表してもらったことです。
発表に向けて何度も練習を重ねていましたが、初めて大勢の聴衆の前で発表することもあり非常に緊張していて、正直大丈夫かなと心配していました。
しかしいざ、本番を迎えると堂々とした発表で練習よりも上手にこなしている姿に驚かされ、やはりアスリートは本番に強いなと感心したエピソードでした。
▲DX事例共有会で発表する斉田選手
アスリート社員の強みを感じたことは?
成長に対する意欲が非常に高いことです。新しい業務や難しい業務に対しても臆することなくどん欲にチャレンジして新しいことを吸収してくれています。
アスリートとして日々練習の中で様々なことにチャレンジし、乗り越えてきたからこそ培われてきた強みだと感じています。
これからさらに斉田選手へ期待していることは?
すでに営業活動はもちろん自動化の展開といったDX推進にも着手してもらい様々な分野で活躍してもらっています。今後は新規案件の受注を目標に引き続き精力的に営業活動に取り組んでもらいたいです。
もちろんシャイニングアークスの一員としてレギュラーを獲得してもらい、一つでも多くのトライを決める姿を披露してくれることも期待しています。
“想像していた社会人”と“実際になってみた社会人”で、何か違いはありましたか?
勝手なイメージですが、職場の人に相手にしてもらえないと思っていました。
ラグビーばかりやってきた自分ができる仕事なんてあるんだろうか。邪魔だと思われないのか。
不安な思いがたくさんありました。でも、入ってみれば温かく人情あふれる職場で、みなさん気さくに声をかけてくれます。また、仕事の面でも活躍の場がたくさんあります。
入社前に感じていた不安や劣等感のようなものはなくなり、今はもっと成長したい、仕事ができるようになりたい。という向上心に変わっています。
営業に同行もしていますが、もともと営業職希望だったのですか?
実は入社前、営業だけは嫌だと思っていました・・・(笑)
人前で話すのは得意じゃないし、営業には向いていないと思っていたので。
1年目研修で顧客思考を学ぶ研修があり、同期社員で現在の業務を共有する場がありました。皆それぞれの業務はもちろん自社についての理解が自分と比べ物にならないレベルで危機感を持ちました。
それから、今の部署(ビジネス開発営業部)に移動しました。
自社のことを知るには一番いい選択だと今は思っています。どんなサービスを、どんな相手に、どのようにアプローチして契約を取りどのように運用をするのか。実際に自分の目で見て感じていくうちに、いろいろな視点から物事が見られるようになっているのを実感しています。
営業先ではラグビーの話でお客さんと盛り上がったりもします。
ラグビーと仕事を両立させる工夫は?
意識しているのは時間管理です。限られた勤務時間の中でいかに成果を出すか。
最大限の成果を出すために、まず業務の優先順位を確認してから仕事に着手するようにしています。業務のプライオリティを考えタスクを中短期、長期で分けたり、きちんとスケジューリングすることで周りに負担をかけることもなく両立できると思います。
アスリートの強みを職場で活かせるところ
ラグビー選手ということで注目を集めることはたくさんあると思います。
シャイニングアークスでは2つのV(victoryとvalue)を掲げて活動していますが、valueの部分を自分自身が認識してうまく使っていくことが大事だと感じています。
あとは試合会場に応援に来てもらうことや、イベントを開催して、選手や社員同士の交流起点にもなれると思います。
ラグビー選手が身近にいることで、社員の一体感を生み出すことにつながると思うので、その強みを活かし今後も様々なイベント等を企画していきたいと思っています。
今後取得したい仕事でのスキルは?
エヌ・ティ・ティ・コム チェオでは、LCMで自動化プロジェクト行っており、今RPAソフトなどの演習を行っていて、まずは自分の身の回りのものからと思い毎月の練習予定表をスケジューラに自動入力するシステムを構築してみました。
工業高校に通っていたこともあり、昔からものづくりやコンピュータ技術に興味はありましたが、入社してからは難しそうというイメージが強く手を付けたことはありませんでした。
でもせっかく学べる機会があるのだからと思い勉強をはじめ実際に触れてみると、知れば知るほど楽しくなり、こんなこともできるんだ!と楽しくなってきたので、これからシステム開発やプログラミングなどのスキルも習得したいと思っています。
2年後の自分はどうなっていたいですか?
ラグビーでも仕事でも会社にとってプラスになる存在にならなければいけないと思っています。職場の皆さんに支えられているのを普段から実感しているので、一番の恩返しはグラウンドで活躍する姿を見てもらうこと。
自分自身、怪我で思うようにラグビーができていない中で支えてくれた、チームや職場の皆さん、応援してくださる全ての方に恩返ししていきたいです。
社会人2年目の今だからこそ感じている想いを熱くたっぷりと語ってくれた斉田選手。
インタビューが終わると「こういうのが1番苦手」とシャイな一面を見せますが、仕事中の斉田選手は堂々と胸を張り、積極的に業務に関わっていました。
斉田選手の「会社に何か貢献したい」という強い気持ち。職場の人たちは、それを感じてるからこそ、「サポーター」として彼を業務面でも支えます。
アスリートとして日々培ってきた「向上心」や「集中力」、激しい競争を生き抜いてきたバイタリティは、「グラウンド」だけでなく、「ビジネス」にも活かすことができ、その姿が同僚の刺激となり、身近にいる選手を応援することで社内に一体感が生まれます。
これからもアスリート社員である選手たちは、競技活動を理解してくれる職場の人との繋がりや、応援(支援)の大切さを忘れず、自身の強みを会社にしっかりとアピールしvalue upを目指していきます。
アスリート社員としての姿を追った斉田選手の動画はこちら。