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コラム

NZラグビー留学日記 5月 NZラグビー留学日記 5月

2019年2月16日からラグビーの本場、ニュージーランドへラグビー留学。
あらゆることが日本と異なる環境に身を投じる3選手!
彼らの体験レポートをぜひご覧ください。

2019年5月9日
NZ留学をチームに報告しました!
2年目同期トリオの「報告会」レポート

ニュージーランド(NZ)のクライストチャーチに留学していた2年目トリオ、PR平井将太郎、CTB池田悠希、WTB石井勇輝の3選手が、福島合宿中の5月9日(木)、NZ留学の報告会を行いました!

福島合宿の4日目、Jヴィレッジ内のホテルで行われた報告会は、選手・スタッフが全員参加。

チームが見守るなか、まずコーディネート兼サポート役を務めた斉藤展士コーチがあいさつ。

その後、3選手が順にスライドショーを用いてそれぞれの活動、成果を報告。
3選手はやや緊張の面持ち!

今回の留学プログラムは例年と異なる点が。

これまでは日本人選手同士で練習することも多かったのですが、今回は南半球最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」で2連覇中の王者、クルセイダーズのアカデミーに入り、トップ選手と練習をする機会があるなど、より世界トップレベルを体感できる留学プログラムでした。

プログラムをオーダーした斉藤コーチは、「僕は26歳でワラタス(豪SRチーム)に行って、そこでトップの選手とプレーする素晴らしい経験をしました。そうした経験を選手たちにも味わってほしいと思って、ゼロからプログラムを組み立てました」。

▲斉藤コーチ

3選手は2月16日からの2か月半、「IHPU(インターナショナル・ハイ・パフォーマンス・ユニット)」「クルセイダーズのアカデミー」「地域のクラブチーム」で活動。

3つのチームで活動するという“ラグビー漬け”の日々を過ごした3選手。一体どんな報告をしたのでしょうか?

「ハイ、エブリワン!」

まずマイクを手にしたのはウイングの石井選手。英語で挨拶をしてから、報告会の流れを説明しました。

【報告会の目次】
① IHPU(カンタベリー協会の国際留学プログラム)について(担当:石井選手)
② クルセイダーズのアカデミーについて(担当:池田選手)
③ クラブチーム・ラグビーについて(担当:平井選手)
④ 個人の感想

項目①から順に石井選手、池田選手、平井選手が報告し、それから個人の感想、最後に質問を受け付ける流れで会は進みました。

まずは石井選手が、2008年にカンタベリー協会によって設立されたラグビー国際留学プログラム「IHPU(International High Performance Unit)」のスケジュールについて説明。

ジムセッションは週3回(月、火、木)、そしてスキルセッションはなんと週4回(月~木)、また金曜午前の軽いトレーニング。

大きな声でハキハキと喋る石井選手の報告は、スライドにネタを採り入れた楽しい内容。

ジムセッションの説明では、現地NZにも激励に来てくれた新田博昭ハイパフォーマンスマネージャーの顔写真を入れるなどし、会場の笑いを誘っていました。

▲石井選手

月~木まであったスキルセッションで印象的だったのは、基礎練習の長さだったそう。

「トップクラスの選手もかならず基礎練習に長い時間をかけていました」(石井選手)

石井選手は練習中に膝を負傷し、予定より約1週間早く帰国することになりましたが、そのリハビリでは、怪我をした直後から運動をするという、現地の手法にも驚いたそうです。

続いては、池田選手がクルセイダーズのアカデミーの練習について説明。

アカデミーでは月曜日にスキルトレーニング、水曜日にコンディショニングゲーム。ここで池田選手がぶつかったのは、英語でのコミュニケーションだったとのこと。

練習中のボールゲームのルールが理解できなかったり、チームメイトの名前を憶えられなかったり――言葉の壁にぶつかる苦い経験をしたそう。

アカデミーの練習に参加した池田選手が感じたことは、こちらもやはり「基本の徹底」。

「クルセイダーズの選手でも基本を大事にしているということが分かりました。また、失敗を恐れずにプレーしていること、そして練習を楽しんでいることが印象的でした」(池田選手)

▲池田選手

最後は平井選手がクラブチーム・ラグビーについて説明。

3選手が所属したクラブは、平井選手と石井選手がともにバーンサイド、池田選手はマリストとシャーリー。みな3月下旬から始まったクラブラグビーの公式戦などに出場しました。

平井選手の所属したバーンサイドの活動は、週2回(火曜日、木曜日)のトレーニングと土曜日の試合。

平井選手はプレマッチ2試合、3月30日に始まった公式戦5試合の計7試合に出場しました。

▲平井選手

最後に3選手がそれぞれNZ留学の感想を述べ、報告は終了。短い準備期間のなか、スライドを用意し、緊張しながらも無事終えました。

会の最後には、サポート役として現地にも行った斉藤コーチが、3選手の評価がとても高かったことを紹介。クラブ側から「留学期間を延ばせないか」という提案まであったそうです。

「みんな自信をもって帰ってきました。本当に良かったと思っています」(斉藤コーチ)

【3選手のNZ留学の感想】

●池田選手

「僕は留学中にクラブを移籍する(マリスト→シャーリー)という特殊な経験をしました。本来のポジション以外での出場が多かったりしたので、留学プログラムのコーチに薦められて移籍をしました。悔しい気持ちもありましたが、そうした経験のなかで、いろいろな学びがありました」

「今回の報告会では、持ち時間5分で約2か月半をアウトプットすることは難しかったですが、チームに伝えることができて良かったです」

●石井選手

「試合ではウイングまでボールが回ってくることが少なく、6対1くらいで余っていても、ボールが来なかった時がありました。そこで自分は、まず選手の名前を憶えて、大声で呼ぶことで状況を変えることができました。来年留学するかもしれない後輩たちには、恥ずかしがらず、とにかく最初から声を出してほしいです」

「また、シドナムというクラブチームと対戦したとき、自分よりも身長が小さい選手に自信のあるタックルをしたら、吹き飛ばされました。『これではまずい』と思ってその日は落ち込みましたが、良い経験をさせてもらいました。その意味で、良いタックルミスだったと思います。今回の留学は普段できない経験ができたので、ケガ込みで100点です!」

●平井選手

「やはりクルセイダーズの選手(PRオリバー・ヤーガー)と、同じ試合で、直接マッチアップできたことは良かったです。そこで身体を当て、前に出られたことは、すごく自信になりました。一生に一度の経験ができました。ただその選手は身体も大きく動きも機敏で、いろんな場面で差を見せつけられる場面が多かったです。ここがこう違う、と理解することはできました」

「これからチームに貢献していくことも、留学経験をチームに伝えるひとつの手段だと思います。今後頑張っていきたいです」

今年6月に開幕する「トップリーグカップ2019(仮称)」。

彼らの出場も予想される重要な闘いで、3選手の成長、NZ留学での成果をぜひ見せてもらいたいところ。これからのアークスを支える彼らの活躍にご期待ください!